『Growth of a soul』へようこそ
意味は「魂の成長」というわけです
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プロローグ

ぺらり。
ページをめくる音が響く。
ここは、何もない場所。
何も、存在しない場所。
僕は、何故かそこに居た。
気づいた時にはそこに居た。

今まで何していたんだろう。
・・・思い出せない。
今から何が始るんだろう。
・・・解らない。
だから、僕は置かれてあった本を見ることにした。
けれど、こんな本がここに置かれているのもおかしい。
何故かなと思いながら、読むための場所を求めた。
ただ望みながら目を瞑り、またあけると言う動作。
いたって短い動作の後。瞳を開ける
それだけだった。
でも、そこには机と椅子があった。

"何か望むと出てくるのかな?"
そう思って、他の物も望んでみたけど。
何一つ、ほかに出てくれはしなかった。
"目の前に残された本を読むしか選択権はなさそうだ"
心の中でつぶやきながら、一枚一枚とめくっていく。

それは、物語だった。

何故か、懐かしい記憶。
何故か、やった事のある思い出。
ぺらり、とページをめくるたびに次第に湧き出る感情。
不思議とは思えても何故か冷静だ。
似てる、なんで?
その問いかけに答える人も何かもない。
ここは机と本と、椅子に座っている僕以外。
何も存在していないから。

どれくらい読んだだろう?
開いたページは多いけど、それでも本の半分さえ行ってない。
時間なんてわからない。
ただ止めることなく指を動かす。
次へ、次へと。一枚一枚と。
ぺらり、と音がする。
孤独感が周りを包む。

ふと、僕の手が止る。
このページから、何か違和感を感じた。
数ページ戻してみる。
"・・・これは何か知ってる"
止めたページへ戻る
"・・・これは知らない"
前のページまでは何か記憶に引っかかったのに。
何故このページから?
とにかく先に進もうと。ページをめくる
一枚一枚。ぺらりぺらりと。
動かす指も少し早くなり、
どんどん読んで行った。
けど、それもすぐに止った。
驚きで、少し固まってしまった。
今開いたページの色が、開いた瞬間に変わったのだ
明るい、光の色。
眩しくさえ思えた。

『そのとき、僕は新しい生活をする事になった。』
この本の一文、この文字で構成された言葉から何かを貰った。
そう、これは手紙。
形はない想いだけの手紙。
"もう少しで、楽しい事に出会えるよ"
そんな思いが伝わってくる。

僕は本を閉じた。
何か、もうそろそろ終わりそうな気がしたから。
"以外に、ここは夢の中だったりしてね"
案の定、次第に周りが明るくなり。机や本、椅子が消えた。
とたんに少し、記憶が戻る。
"そっか、あの本は僕の人生だったんだ"
という事は、これから少ししたら。何か楽しいことが起こる。
僕も少しずつ薄れていく。
そう考えると、待ち遠しくなった。
「楽しみだな。この後に何が待っているのやら。」
そう、口に出して言いながら。僕は消えた。

物語は、また動き出す

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